介護する人の苦しみは、当人でなければけしてわかりません。介護制度の普及が高齢化社会に追いついていない現状ですが、介護する人への「心のケア」にはもっと注目すべきかと思います。
仙台市宮城野区鶴ケ谷の無職庄司孝さん(92歳)が自宅で倒れているのを親族が見つけ、119番通報するも、庄司さんは間もなく死亡。窒息死とのこと。ヤフーニュースによると、庄司さんの近くに、長男が首から流血状態で座り込んでいたとのこと。
事件は、殺人事件とみて捜査されていますが、庄司さんと長男との間に、いったい何があったのでしょう?気になりましたので調査してみました。是非、ご覧ください。
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【仙台鶴ケ谷】長男が父親(92歳男性)殺害?窒息死の父親と首から流血の長男!
92歳男性自宅で窒息死 息子が関係か捜査 宮城野区 (NHK)
28日、仙台市宮城野区の住宅で92歳の男性が死亡しているのが見つかりました。 死因は窒息死と見られ、警察は、殺人事件として首にけがをして現場にいた50代の息子が男性が死亡…https://t.co/NnoYJHb3TH#地域のニュース#ローカルニュース pic.twitter.com/tzz9oh6UPx
— 地域のニュースと地震速報 たまに猫のジルとアークと珈琲【公式】 (@cvb_224) June 28, 2022
いろいろと想像してしまう事件ですが真相はどうなんでしょう?
28日午前10時ごろ、仙台市宮城野区鶴ケ谷4丁目、無職庄司孝さん(92)が自宅で倒れているのを親族が見つけ、119番した。庄司さんは間もなく死亡が確認された。近くには同居する50代の長男とみられる男性が、首から血を流して座り込んでいた。宮城県警は殺人事件とみて、男性の回復を待って事情を聴く方針。
事件の概要と事件現場の状況は以下のとおりです。
- 庄司さんは司法解剖の結果、窒息死と判明。
- 近くにいた男性(長男)のそばに血が付いた刃物があった。
- 周囲に争った形跡はなかった。
- 男性は病院に運ばれたが、命に別条はない。
- 庄司さんは長男と2人暮らし。
- 県警は、男性が庄司さんの殺害について事情を知っているとみて調査中。
状況から見て、長男が父親(92歳男性)を殺害したのではないかとされているのは、「警察の殺人事件とみて」の捜査からも明らかかと。また、長男が首から血を流して座り込んでいた側に、「血が付いた刃物があり」とは、やはり、自殺を図った?ものと見て良いと思われます。心中事件でしょうか?
それにしても、どんな理由で、このような事態となってしまったのでしょう?
【仙台鶴ケ谷】長男が父親(92歳男性)殺害?理由は介護疲れ?無理心中の可能性に迫る!
4コマ「赤ずきんと介護疲れの母」 pic.twitter.com/zvSDEza8rB
— 芋一郎 (@cheesesama24) August 19, 2021
現場は仙台市北東部の住宅地で、庄司さんは長男と2人暮らし。近所の80代女性は「(庄司さんとは)話したことはなかったが、昨年、ごみ出しに行った時に庭先で歩いている姿を見た。優しそうな印象だった」と話していた。
92歳の父親と50代の長男との2人暮らしの家庭。近所の80代女性の証言では、優しそうな印象だったと言いますが、それはもう昨年のことです。
やはり、「92歳の父親・庄司さん」は、介護を必要とされる身の上だったのではないでしょうか。そして、めんどうを見るのは「50代の長男」しかいないかと。
「92歳の父親・庄司さん」が窒息死されている側で、「50代の長男」が首から流血し、近くに血の付いた刃物があった。そして、【周囲に争ったような形跡はなかった】という状況から考えられるのは、ご家族2人でのこの世の生活に終止符を打とうとしたものと思われます。
そして、この世の生活に終止符を打たせたものは、やはり【介護疲れ】だったのではないでしょうか。
県警によると、庄司さんは1階の居間の椅子に座った状態で見つかった。司法解剖の結果、窒息死と判明した。
静かに座られて亡くなっていた庄司さん。これは、庄司さんも納得の上でのことだったのでしょうか?そうであれば「心中事件」ということになるのでしょうか・・。それとも、50代の長男が一方的に成したことでしょうか?この場合は「無理心中」ですね。
【老々介護の現実】長男が父親(92歳男性)殺害?介護疲れの真相にせまる!
50代の長男が92歳の父親の面倒を見ていた場合、これが「老老介護」と言えるかどうかはわかりませんが、中高年男性が一人で面倒を見ることの「辛さ」には大きなものがあり、本質的に「老老介護」の苦しみと変わらないと思います。
今日の介護現場…
老々介護で、されているおじいちゃんが「妻に迷惑かけるから早く死にたい」と涙ぐんでいる。
「奥さんは世話する事に生き甲斐感じているのだから…」と言うと、「そう言って貰えて嬉しい!ありがとう」と涙??
感動しました??
ムクゲ pic.twitter.com/Y2nEYYoUUa
— haya-yoko (@Rose50Prity) August 9, 2020
契機となったのは、昨年4月に区内で起きた、がんで闘病中の夫(当時72歳)が脳 梗塞こうそく で伏した妻(当時80歳)に手をかけた承諾殺人だった。6年間にわたる介護の末、何度も「死にたい」と漏らすようになった妻に「今日死ぬか」と尋ねると、「ええよ」と返した。マフラーで首を絞めて殺害後、自身はカッターナイフで手首を切ったが死にきれなかった。
出展:「今日死ぬか」と聞く夫に「ええよ」と妻…老々介護による殺人受け、男性介護者が悩みシェアする集い : 読売新聞オンライン
闘病で苦しみつつ、介護をしてくれる夫。そんな夫に申し訳ない気持ちで苦しむ妻。生きている事が苦しみという「地獄」のような現実がありました。
寝たきりだった女性(84)が殺害された。殺人容疑で逮捕されたのは82歳の妹。姉妹は2人暮らしだった。
警視庁赤羽署や近隣の住民らによると、姉妹は団地に約40年住んでいたが、近所付き合いはなく、親族とも疎遠だったという。4年前には1年間、デイサービスを利用。だが通所が困難になり利用をやめた。
デイサービスなどの介護制度は、介護する人自らの「働きかけ」が必要です。「老老介護」の場合、介護者をも含む、救済の制度が不可欠かと思いますね。現状、周囲からの働きかけがなければ、救えない現実があります。
仙台市で起きた「老老介護」殺人事件。要介護3の85歳の夫を83歳の妻が介護していた。妻も要支援1で、事件の3日前に腰の圧迫骨折と診断された。
介護に疲れ、体を動かすこともつらくなった妻は将来を悲観し、「一緒に死ぬつもり」で夫を刺殺した。
83歳の妻は、訪問介護やホームヘルパーのサービスを提案されたが、「家のことくらい自分でできる」と断っていたとのこと。また、家の中のことは他人に話したくなかったといい、2人の子供がいたが、助けを求めなかったとも。
2人の子供を責める気はありませんが、「いざとなったら、甘え合う事の出来る親子関係」であって欲しかったと思います。
いずれにしろ、抜本的な「老老介護」への対策が望まれます。参院選2022で当選する議員さんにも、この思いが届きますように。
【まとめとご案内】仙台市鶴ケ谷で長男が父親(92歳男性)殺害?
仙台市鶴ケ谷で起きた、50代の長男による、父親(92歳男性)の殺害が疑われている事件についてまとめてみました。
以下にご紹介している記事は、「殺害」に関連する内容のものです。
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