時事速報

東京拘置所の死刑囚の提訴は罰の執行でどうなる?2022年予想数や法務大臣の歴代最多も調査!

東京拘置所に収容されている「確定死刑囚」の男性が、プライバシーの侵害を理由に、近く、国に対して約1900万円の賠償を求める訴訟を起すことがわかったんだそうです。

ヤフーニュースによると、死刑確定後、14年以上にわたり、着替えや排泄の様子まで、24時間、監視カメラで見張られたことを「プライバシーの侵害」としているとのことです。

死刑囚の人って、今後、いつ、刑は執行されるかわからない立場かと・・。複雑な問題ではありますが、そうなったら?

  • 死刑が執行されたら提訴(訴訟)はどうなるの?
  • 提訴した死刑囚の人の気持ちってどうなの?
  • 2022年の死刑の執行の予想数は?
  • 法務大臣の死刑執行の歴代最多は?

最終的には、法務大臣が死刑執行の決断を下す、と聞いています・・。それも含め、気になったことを調査してみました。最後まで読んて貰えるとうれしいです。

東京拘置所の死刑囚の提訴は罰の執行でどうなる?監視カメラに1900万円の賠償請求!

 14年以上にわたり、着替えや排泄(はいせつ)の様子まで、24時間カメラで監視され続ける――。東京拘置所に収容中の確定死刑囚の男性が、こうした運用はプライバシー権の侵害だとして、国に約1900万円の賠償を求める訴訟を、近く東京地裁に起こすことが分かった。

出展:14年間、カメラで監視された死刑囚が提訴へ 「着替えも排泄も」(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

 

確定死刑囚の男性が、14年以上にわたる東京拘置所での24時間のカメラのる監視に対し、プライバシーの侵害であるとして、近く、「約1900万円」の賠償請求をする、というニュースです。

訴状によると、男性は2013年に殺人罪などで死刑が確定しており、一審で死刑判決を受けた2007年から、14年以上、東京拘置所に収容されています。

東京拘置所では、理由の説明がないまま、天井に監視カメラのついた「カメラ室」に収容されたとのこと。3畳半ほどの居室に、監視カメラの死角になる場所はなく24時間の監視の中、着替えや排泄も撮影されていたといいます。

・・気持ちはわかりますが、なにせ確定死刑囚の方です・・。いつ、刑が執行されるかわからない中での提訴。この訴訟、これからどうなっていくのでしょう?

東京拘置所の死刑囚の提訴は死刑が執行されたらでどうなる?法律ではどうか調査!

24時間体制で、生活の全てに監視カメラの視線があったのではたまりませんよね。プライバシーの侵害で訴えたくもなるでしょう。しかし、その対象は死刑囚の人・・。

刑はいつ執行されるかわからず、訴訟中にも執行され、亡くなってしまったら、訴訟はどうなるのでしょう?

  • 訴訟中に当事者(原告または被告)が死亡すると、訴訟は中断。
  • 相続人が訴訟を受け入れれば、訴訟は続行する。
  • 相続人が子であれば子供が受け入れることになるが放棄も出来る。
  • 訴訟代理人がいれば、当事者が死亡しても訴訟は中断されない。

出展:訴訟中に当事者が死亡した場合 | 千葉いなげ司法書士・行政書士事務所

 

提訴した死刑囚の人に、訴訟を受けてくれる親族はいるんでしょうか?ニュースになった話題なので、「訴訟代理人」がしっかりと居る案件なのかもしれませんね。

それはともかく、いずれ死が近い可能性のある死刑囚の人。提訴した内心はどんなものなのでしょう?

簡単に申せる話ではありませんが、老いも若きも、いつ最後の時が訪れるかわからないというのが世の実相かと。

たとえ、立場がどうあれ、今をどう生きるかは、「人権尊重」の観点から、自由なのではないでしょうか。

「東京拘置所」

※ 地図上の「+-の記号」をクリックすると拡大が可能なので、詳細を御覧頂けます。

死刑囚の人にとっても、せっかく提訴したからには、判決を待ってからの刑の執行でありたい・・とは、お考えかと思いますがどうなんでしょう?

東京拘置所の死刑囚の刑罰の執行は?2022年の執行予想数や法務大臣の歴代最多も調査!

プライバシーの侵害で、約1900万円の賠償請求をした「死刑囚の人」。東京拘置所にあって、死刑の執行はいつなんでしょう・・。

死刑執行において法相に与えられた権限
死刑の執行は法務大臣の命令がなければ出来ない。一方で、刑事訴訟法上、法務大臣は、(ⅰ)冤罪の疑いから再審請求等がなされている場合や(ⅱ)心神喪失の状態にある場合、(ⅲ)妊娠している場合等の特殊な場合を除き、
死刑判決から6ヶ月以内に死刑執行命令を下さなければならない。

出展:ニュース「死刑未執行、過去最多の120人。法相に執行を拒む権限はあるのか。」 : 企業法務ナビ

 

「原則、死刑確定後、6か月以内」に執行することになっていて、法相(法務大臣)に権限が与えられているとのとこですが・・。

今回、訴訟を起こした「死刑囚の男性」は、2013年に死刑が確定してから9年以上、刑が執行されていないことになりますね?

なお、この6ヶ月の期間につき、下級審では、「単なる訓示規定であって、法務大臣の死刑執行命令がこの期間を超えて行われても、不当な判断ではない」という内容の判断が下されている。

出展:ニュース「死刑未執行、過去最多の120人。法相に執行を拒む権限はあるのか。」 : 企業法務ナビ

 

法務大臣にしても、人間です、死刑の権限を執行することは、最大の難事かもしれませんね。2011年8月の時点のお話となりますが、「死刑未執行が過去最多の120人」だったそうです。

こういった事情から、プライバシーの侵害で提訴している「死刑囚の男性」も「6ケ月以内の執行」が9年以上の未執行となっているようです・・。

以下のリンク先ページは、「1980年から2022年」までの、法務大臣による死刑執行数の一覧となっています。

Template:法務大臣の死刑執行命令数 – Wikipedia

 

執行人数が最少「0」で、最大「15」。差がありすぎかと・・。歴代最多の法務大臣もわかります・・。

2022年の執行予想数は?

都市伝説的な予測もあるようですが、こればかりは、なんとも言えませんし、追及する問題でもないかと思います。

賛否両論かとは思いますが、プライバシーの侵害で提訴している「死刑囚の男性」。勝訴の判決が彼の耳に届くことを、内心祈っている次第です。

東京拘置所の死刑囚の提訴は罰の執行でどうなる?の記事まとめと関連記事のご案内

東京拘置所の確定死刑囚の人が、プライバシーの侵害で提訴する事になった件で、気になることを調査してみました。死刑制度への賛否両論が渦まく中、人生・一生・権利などなど、複雑な問題がからみあっている話題ではあります・・。

以下にご紹介している記事は、「死刑」に関する気になったニュースをまとめたものです。