障害の理解 のカリキュラムから、障害の基礎的理解に関する介護職員初任者研修修了試験の模擬問題と正解(解答)、及び、補足事項を記しています。
障害の基礎的理解に関する次の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
- 障害者基本法では、障害者を身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)その他の心身の機能の障害のある者であって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活または社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう。
- 身体障害者福祉法等では、障害の程度を表す障害等級が定められ、軽いほうから1~5級とされている。
- ICFとは、人間の生活機能と障害の概念を認識する共通用語として世界保健機関(WHO)が定めた国際生活機能分類のことである。
- ICFでは、人間の生活機能を「心身機能・身体構造」「活動」「参加」という3つのパターンに区分している。
- 障害者基本法の基本理念は、すべての国民が、障害の有無にかかわらず、等しく基本的人権を享受するかけがえのない個人として尊重されるものであるとしている。
正解:2
「身体障害者福祉法等では、障害の程度を表す障害等級が定められ、軽いほうから1~5級とされている」というのは誤っている。身体障害者福祉法等では、障害の程度を表す障害等級が定められ、重いほうから「1~7級」とされている。
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障害の基礎的理解に関する模擬問題の【誤りでない】ものの補足
- 「障害者基本法では、障害者を身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)その他の心身の機能の障害のある者であって、障害及び社会的障壁により継続的に日常生活または社会生活に相当な制限を受ける状態にあるものをいう」というのは誤りではない。障害者基本法は、障害者福祉について定めている基本的な法律である。障害者の定義は、第2条第1号で定められている。
- 「ICFとは、人間の生活機能と障害の概念を認識する共通用語として世界保健機関(WHO)が定めた国際生活機能分類のことである」というのは誤りではない。ICFは、それまでのICIDHに変わり、2001年に採択された。
- 「ICFでは、人間の生活機能を「心身機能・身体構造」「活動」「参加」という3つのパターンに区分している」というのは誤りではない。ICFでは、この生活機能は「健康状態(変調または病気)」「環境因子」「個人因子」に影響を受けるとしている。
- 「障害者基本法の基本理念は、すべての国民が、障害の有無にかかわらず、等しく基本的人権を享受するかけがえのない個人として尊重されるものであるとしている」というのは誤りではない。障害者基本法の基本理念は、第1条に定められている。
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