◆ 任用試験の「三類の強敵(教学入門)」について、要点を述べています。
三類の強敵(さんるいのごうてき)とは何か。それは、末法濁悪(まっぽうじょくあく)の世の中に法華経を弘める「法華経の行者」の前に必ず出現して、これを阻み(はばみ)、迫害を加えて来る存在です。
釈尊滅後に、法華経の行者を迫害する3種類の強い迫害者(三類の強敵)のことについては、法華経勧持品(ほけきょうかんじほん)第13の二十行の偈(げ)に説かれており、そこでは迫害者の本質について、「悪鬼入其身(あっきにゅうごしん)」すなわち、「悪鬼が其の身に入って(あっきがそのみにはいって)」と説かれています。
三類の強敵による難を乗り越える信心こそが重要です。
三類の強敵(俗衆増上慢・道門増上慢・僭聖増上慢)
三類の強敵のそれぞれは、以下のとおりです。
① 俗衆増上慢(ぞくしゅぞうじょうまん):法華経の行者を迫害する仏法に無智な人々のこと。
② 道門増上慢(どうもんぞうじょうまん):法華経の行者を迫害する比丘(びく)、すなわち僧侶(そうりょ)のこと。
③ 僭聖増上慢(せんしょうぞうじょうまん):聖人に似せた姿を装い、法華経の行者を迫害する高僧(こうそう⇒身分の高い僧)。権力者を動かして法華経の行者に弾圧を加えるように仕向けます。
※ 任用試験の「凡夫成仏」と「即身成仏」については、以上の概要を覚えましょう。以下の記事はご参考まで。
日蓮大聖人のご在世当時で言えば、僭聖増上慢にあたるのが「極楽寺 良観(ごくらくじ りょうかん)」です。現代で言えば、日顕宗の僧侶が道門増上慢に、日顕(にっけん)が僭聖増上慢にあたるといえます。
<参考リンク>
極楽寺 良観 ⇒ 日蓮大聖人の御生涯 を参照。
日顕 ⇒ 日顕宗を破す を参照。
任用試験2022(11/6)のための【過去問】ご案内。