◆ 任用試験の「一生成仏(成仏とは)(教学入門)」について、要点を述べています。
私たち凡夫(ぼんぷ=普通の人々)は、凡夫のありのままの姿で、一生のうちに必ず成仏の境涯を確立することが出来ます。これを「一生成仏(いっしょうじょうぶつ)」といいます。しかし、それを実現するには、「自行化他(じぎょうけた)」の実践が不可欠です。
日蓮大聖人は以下の御文で、「一生の中(うち)に」、「一人も残らず」成仏できると、お約束下さっています。
『法華経の行者は如説修行せば必ず一生の中に一人も残らず成仏す可し(一念三千法門 御書416ページ)』
読み⇒「ほけきょうのぎょうじゃはにょせつしゅぎょうせばかならずいっしょうのうちにひとりものこらずじょうぶつすべし」
本当の成仏とは何か(成仏の真実)
「成仏する」というのは、今の自分とは全く違う特別な人間になる(あるいは生まれかわる)ことでも、現実の世界を離れた浄土に生まれる、ということでもありません。
日蓮大聖人は「成仏」の「成」の字について、次のように仰せです。
『成は開く義なり(御義口伝巻下 御書753ページ)』
読み⇒「じょうはひらくぎなり」
自身の内に具わる(そなわる)「仏の生命」を開くことを「成仏」と言うのです。
また、それぞれの人が、その特質を改めることなく、そのままの姿で、無作三身(むささんじん)の仏であると見るのです。その御文は以下です。
『桜梅桃李の己己の当体を改めずして無作三身と開見すれば是れ即ち量の義なり(御義口伝巻下 御書784ページ)』
読み⇒「おうばいとうりのここのとうたいをあらためずしてむささんじんとかいけんすればこれすなわちりょうのぎなり」
任用試験2022(11/6)のための【過去問】ご案内。