◆ 任用試験の「正行(しょうぎょう)と助行(じょぎょう):(教学入門の信・行・学より)」について、要点を述べています。
信・行・学は、日蓮大聖人の仏法の「修行の基本」です。そして、信行学の「行」とは、生命を変革しゆく為の具体的な実践のことをいいます。
さらに、この「行」には、「自行(じぎょう)」と「化他(けた)」の両面がありまが、ここでは、自行について述べています。
正行 と 助行 について
正行と助行の二つは、自行化他の実践の、自行(じぎょう)にあたる、勤行・唱題の実践のことです。
日々の勤行では、御本尊を信じて題目を唱え、法華経の方便品第二(冒頭の散文の所)と如来寿量品第十六の自我偈を読誦します。題目を唱えることを「唱題(しょうだい)」といい、方便品と自我偈の読誦を「読経(どきょう)」いいます。
そして勤行においては、御本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱える唱題が「根本」となるので、唱題を「正行(しょうぎょう)」といいます。
また、方便品と自我偈の読誦は、正行である題目の功徳を助け顕すために行うので「助行(じょぎょう)」といいます。
唱題が正行で、読経が助行です。
- 正行(しょうぎょう)とは:唱題(南無妙法蓮華経のお題目を唱える)のこと。
- 助行(じょぎょう)とは:勤行要典を読誦(方便品第二と如来寿量品第十六の自我偈)すること。
▲任用試験の「正行と助行(信行学)」では以上を覚えること▲
方便品と自我偈の読誦(助行の補足)
助行ではなぜ、方便品と寿量品の自我偈を読誦するのでしょう。それは、この両品が、万人成仏を説く法華経の最も重要な品だからです。
方便品では、法華経の前半である迹門の中心的な法理となる「諸法実相(しょほうじっそう)」が説かれています。寿量品では、法華経の後半である本門の中心的な法理となる「久遠実成(くおんじつじょう)」が説かれています。
結論として、私たちが勤行で方便品と自我偈を読誦するのはなぜか?それは、御本尊の功徳をたたえるためにほかなりません。
日蓮大聖人は、次のように仰せです。
『寿量品・方便品をよみ候えば、自然に余品はよみ候わねども、備わり候なり(御書:1202ページ)』
『金はやけば弥色まさり剣はとげば弥利くなる・法華経の功徳はほむれば弥(いよいよ)功徳まさる(御書:1241ページ)』
任用試験2022(11/6)のための【過去問】ご案内。