今月(2013年11月)の座談会御書は、報恩抄の日蓮が曠大ならば~から始まる拝読範囲となります。今月、我が地区では、座談会に代わり、地区総会を開催します。その際にも、「今月の座談会御書はやろう」と協議会で決まり、下記のようにまとめた次第です。地区総会では、普段、座談会で行っている【巻頭言拝読】がないので、巻頭言からも若干の引用をしています。
報恩抄拝読範囲本文
『日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までもながるべし、日本国の一切衆生の盲目をひらける功徳あり、無間地獄の道をふさぎぬ、此の功徳は伝教・天台にも超へ竜樹・迦葉にもすぐれたり(御書全集329ページ3行目から5行目より引用)』
報恩抄拝読範囲通解
日蓮の慈悲が曠大であるなら、南無妙法蓮華経は万年を越えて、未来永遠に流布するに違いない。日本国の一切衆生の盲目を開いた功徳がある。無間地獄の道をふさいだのである。この功徳は、伝教・天台にも超え、竜樹・迦葉よりも優れているのである。
報恩抄拝読範囲講義
今回の拝読範囲の中で、日蓮大聖人の主・師・親の三徳が示されています。
『日蓮が慈悲曠大』というところが、民衆救済の慈悲に溢れた親の徳(親徳)、『一切衆生の盲目をひらける功徳あり』が、衆生の根源的な迷いを打ち破る師匠としての徳、『無間地獄の道をふさぎぬ』が、一人たりとも地獄へいかせてなるものかとの主(あるじ)の徳です。
この主師親の三徳で示される日蓮大聖人の精神を現実のものとして、世界192ヶ国地域に弘めてきたのが創価学会です。そして、今や、その大勝利の法城である総本部聳え立ち、11月18日の完成待っています。
いよいよ広布新時代。より地域に深く広く、そして全世界に弘教の大波を起こしていく時代がやって参りました。
さて、日蓮大聖人の精神を戴して妙法を弘めて行く上で何が最も大切か。三徳で示された中でも「親の徳」の慈悲ということであります。
慈悲とは目前の一人のために「なんとかしてあげたい」という心であります。とは言え、簡単に慈悲の心は出てきません。この点について、第二代会長の戸田先生は『慈悲に代わるのが勇気である』といわれ、さらに池田先生は、勇気をもって【忍耐】と【包容力】を発揮するように指導されています。
南無妙法蓮華経のお題目で勇気百倍、という確信が大切です。この確信ということについては、御書に曰く『必ず心の固きに仮りて神の守りすなわち強し(乙御前御消息他)』『いよいよ道心堅固にして今度・仏になり給へ(四条金吾殿御返事)』とあります。そして、今月(2013年11月)の巻頭言で池田先生は、『題目で、打開できない試練などない。信心で、変毒為薬できない苦難などないのだ。』と断言されていらっしゃいます。
いよいよ、この確信で、無限の希望を秘めた、この信仰を、一人でも多く人々に伝えて参りましょう。
【その他関連指導】
創価学会第二代会長の戸田先生曰く『宇宙の万物を変化させ、動かす、妙法の力が、地涌の我らの生命にある。その力を出し切るのだ。青年よ、必ずこうしてみせると決意せよ。道を開け!道を創れ!一切を勝利の劇に変えるのだ』