海上自衛官3人が、2月25日、高松区検察庁に書類送検されるという事件が発生しました。容疑は、海上からの「不法投棄」、それも捨ててはいけない物を大量に捨てていました。陸上での業者による不法投棄は耳にしますが、海上への、それも自衛官による投棄とはあまり耳にしません。
- 不法投棄した物:不要になった船の整備用の塗料。
- 不法投棄した総量:167キロ。
- 不法投棄した者:52歳の男性海曹長ら自衛官3人。
広島県呉市の海上自衛隊呉基地に所属する自衛官3人による不祥事は、いったいなぜ発生してしまったのか?極めてまずい投棄に至った理由って何なのか?その原因は?こういった疑問について考察してみました。よろしければ御覧ください。
目次
【海上自衛隊呉基地】自衛官が塗料を海に不法投棄した理由は?管理体制の甘さが気になる!
海上自衛官らしからぬ不祥事とは、「不要になった船の整備用の塗料」を「総量167キロ」も、海上自衛官が、自らの監視する海域(瀬戸内海)に勤務乗船する船上から「不法投棄」したというものです。
不要になった塗料の缶などを、小豆島沖などの瀬戸内海に不法投棄したとして、海上自衛官3人が、2月25日、高松区検察庁に書類送検されました。
海洋汚染防止法違反の疑いで書類送検されたのは、広島県呉市の海上自衛隊呉基地に所属する52歳の男性海曹長ら自衛官3人です。
出展:塗料缶を海に不法投棄 自衛官3人を書類送検 潜水艦救難艦から約167キロ…【香川】(OHK岡山放送) – Yahoo!ニュース
それにしても、なぜ海上自衛官3名は、こんな事をしてしまったのでしょう?また、出来てしまったのでしょう?最も気になるのは、「海上自衛隊呉基地」の取り扱い物品に対する「管理体制」です。「廃棄処分対象」のものであろうとなかろうと、一旦入庫したものは最後まで管理されてしかるべきです。それがなされていれば、今回の不祥事は無かったはずです。
また、海上自衛官3名は、いずれ発覚するであろう不祥事に、なぜ手を出してしまったのでしょう?物品の管理体制以前に勤怠管理についても問題がありそうです。こういった不明点、疑問点について、以下に考察してみました。
【海上自衛隊呉基地】自衛官の塗料不法投棄の理由は?原因は管理体制の甘さと現場任せ体質なのか考察!
去年11月、#香川・小豆島付近と #兵庫・淡路島付近の海上で、潜水艦救難艦「ちはや」から塗料缶など41点を #海に投げ捨て たとして、#自衛官 3人が #書類送検 された。#海上自衛隊 #呉基地 所属 海曹長(52)、三等海曹(29)、海士長(24)。#広島
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⇒https://t.co/GwrMTx0uja— RCCニュース (@NEWS__RCC) February 25, 2022
潜水艦救難艦「ちはや」に乗務していた自衛官3名が不要となった塗料を海に不法投棄した根本的な理由とは何でしょう?
合計176キロに及ぶ塗料缶などを処分の為に陸に運び出すのは、確かに大変な作業かと思いますが、その作業は乗船任務に就く自衛官自らが行うものなのでしょうか?そうでないとすると、不要になった塗料(廃塗料)の処分手続きが煩雑で書類作りも大変だったのでしょうか?廃塗料屑の処分については、業者の入札を待つような業務ではあるようです。
⇒ 廃塗料屑の処分(航空自衛隊第3術科学校(芦屋基地))2015年02月17日公示 | 入札情報サービスNJSS
潜水艦救難艦「ちはや」は「救護艦」であることから、自らも潜水艦の安全を監視したり、救護要請が入れば、その海域に駆け付ける任務であったと思われます。すると24時間体制での勤務かと。常時監視の必要性を考えると複数の救護艦での任務ではなく、「ちはや」のみで、3名が交代勤務であったと思われます。
何か、施設警備員の任務に似ているような気がしますが・・。「有事」は無くて当たり前という中、かなり「暇な」日々が続いていたとも考えられます。そんな日々の中で3名に芽生えてしまった「怠け癖!」。それが、今回の不法投棄に繋がった可能性も考えられますね。
それはともかく、大いなる疑問は「塗料の管理体制」についてです。不要になった塗料が出れば、新品と差替えるはずですが、その際、「廃塗料」の受け入れ確認と新品塗料の出庫確認が必要なはず。一般の企業であれば当たり前の事です。これが出来ていれば、今回の不祥事はあり得ませんでした。
塗料は救難艦の整備に使われるもので、小豆島の沖合に投棄されてから数時間後、「防衛省」と書かれた塗料の缶が海に浮いているのを、通りかかった船の船長が見つけ、発覚しました。
出展:塗料缶を海に不法投棄 自衛官3人を書類送検 潜水艦救難艦から約167キロ…【香川】(OHK岡山放送) – Yahoo!ニュース
通りかかった船の船長とは「漁船の船長」でしょうか?海に浮いていたというのもお粗末な話ですが、海上自衛隊の信頼を失墜させてしまいました。後に、浮いていた塗料缶の記載事項から「とはや」が特定されたのでしょう・・。
潜水艦救難艦「ちはや」の操艦に関する考察はあくまで想定ですが、今回の不祥事が、「ちはや」に乗船していた自衛官3名の責任、という前に、海上自衛隊呉基地の管理体制の不備であることは否定できないと思います。
管理体制はともかく、いつも巡回していたであろう海域での、犯行に等しい「廃塗料」の不法投棄は防げなかったのでしょうか?自然環境の破壊行為であることは間違いありません。投棄した時間帯は夜間だったのか?それとも日中か?見つからないように投棄する手立てに困る事はなかったのでしょう・・。
潜水艦救難艦「ちはや」の塗料整備とは何?
塗料缶を海に不法投棄 海上自衛隊呉基地の自衛官3人書類送検(中国新聞デジタル) https://t.co/9EH6slIROr
— せん@私の消費は貴方の所得 (@centuryblack96) February 25, 2022
「塗料は救難艦の整備に使われるもの」ということですが、塗料を使った整備とはどこを塗るのでしょう?また、塗料を使った整備は誰が行うのでしょう?
【船整備編】船底塗装 船底塗料 順風のブラックで塗り塗りします?( ‘ω’ )?▼▼
船底塗装などであれば、専門の業者ないしは部隊が作業に従事するのではないでしょうか?そうであれば、なおさらのこと、いずれ発覚する恐れもあったはずですし、やはり、自衛隊組織自体の管理体制の甘さを感じずにはいられません。
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「海上自衛隊呉基地」の自衛官による瀬戸内海への塗料の不法投棄が何故行われたのかについてまとめてみました。以下にご紹介する記事は、公的機関の不祥事、油断による想定外の交通事故、社会ルールをわきまえなかったための末路についてまとめた記事となっています。
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