決意表明とは、内心の決意を自身以外の人間に、スピーチ(声)で、あるいは文章で伝えておくことによって、初志の貫徹の助けとなるものだと思います。決意表明は随所でなされているので、決意表明の例文や一覧などに困ることはないでしょうが、要は、決意の固め方であり、それは自身との戦いであるかもしれません。
決意と言っても人様々。当然、人には言えない決意もあるでしょう。しかし、組織やチームの一員として、あるいは、顧客を相手とする、ビジネス上の決意であれば、大いに『決意表明』すべきではないかと考えます。
ただ、決意だけなら誰でも言えます。本来、具体的な目標があるから決意表明が出来るわけで、その目標に向っての具体的な日々の実践内容のことを【抱負】と言い、抱負の無い決意表明は絵に描いたモチと同様です。
そういった意味合いからも、目標へ向っての心を固めて、年頭には、新年の抱負を定めることこそ、真の決意表明と言えましょう
決意表明と関係深い事項
決意表明は一つの自己PRであり、決意表明の際の抱負も重要なことは前述のとおりです。また、所信表明という決意表明に似た言葉もあります。さらには、全国的な安全宣言の際、決意表明は必須のものとされます。以下はその事項と関連リンクになります。
所信表明について
所信表明は決意表明と似た言葉として認識されていますが、その違いは何でしょう。所信表明の例文や書き方の参考となるように述べています。
所信表明とは何か 例文と書き方
自己prについて
自己PRとは、我ここにありとの表明です。決意表明の一種と見て良いのですが、自己PRする相手に、自身のなんたるか・自身の価値について通じないと意味はありません。
自己PRの書き方(例文) 自己PRは就活・転職・バイトのポイント
抱負について
抱負は、決意表明と並んで用いられる言葉です。抱負と決意の違いとは何でしょう。
安全宣言について
安全宣言は決意表明されるべき宣言です。安全宣言のあるべき形について述べています。
関連記事:新年の抱負 例文|今年の抱負と来年の抱負の需要と備え
新入社員の決意表明
新入社員と言っても大卒・高卒など、始めて社会人になる人の決意表明もあれば、人生経験を経て中途採用で新入社員になる人もおられます。新卒であれば、決意表明の内容以前に言葉遣いやビジネスの常識という点で不安があると思います。また、中途採用の新入社員であれば、思わず生意気な部分が出てしまいはしないか等々、いずれも新人としての決意表明に不安がつきまとうことでしょう。
営業の決意表明
営業の決意表明はともすると、「言うだけなら誰でも出来る」と批判の対象になってしまいます。営業部門の場合、最も重要なことは『目標達成』ということ。営業部門全体の目標は必ずあるはず。その目標に向って、自分はどのように努力する決意なのか。そして、自己目標はどう決めているのか。あまり顰蹙を買うような表現も考えものですが、営業の決意表明をする場合は、具体的な目標を決意の中に盛り込むべきでしょう。
率先垂範と初志貫徹
決意はするが、決意表明のことを負担に感じると言う人もいます。しかし、ビジネス上の決意の成就がもたらすもの。その大きさを思えば、小さな問題ではないでしょうか。であるならば、決意表明を負担と感ずるのは、その程度の『決意?』なのであって、それはまず、表明の有無にかかわらず、初志の貫徹は困難であろうかと思われます。
昨今、昇進・昇格の際に、社長に対して決意表明を文書で提出するということが行われています。これに対して、社長の決意表明というものもあります。企業のリーダーがいかなる決意をもって、社員。従業員を引っ張っていくのか。そして、その姿勢に呼応して、各部署の従業員がいかなる決意の下で前進を開始するのか。
決意の表明は誰にでも出来ますが、評価の対象となるのは、率先垂範の実践行動に他なりません。社員・従業員は、リーダーの実践と成果にこそ呼応して動き出す。この原理を忘れてはいけないと思います。
社長への決意表明 例文
ともあれ、社長への決意表明の提出が半ば制度化しつつある昨今。これに対応しないわけにはいきません。
昇進・昇格・人事異動は、会社組織を司るブレインが決定するもので、時に不如意な異動や、はたまた、リストラ?を思わせる人事異動さえあるかもしれません。こういった中で提出する、社長への決意表明には辛いものがある場合もあるでしょう。そんな時には、以下のツールや文例集を参照するのも一つの手かと思います。
自動文書作成ソフト直子の代筆 無料版
http://www.teglet.co.jp/naoko/
※チョッと気の利いた定例文を出力します。文脈など参考になりますので、ご自身の状況に応じたリライトで対応できるかもしれません。
Micks ミックス 実用文例集
http://www.edinet.ne.jp/~gakuchi/bunrei/frame.htm
※「誓約書」の実用文例をベースに社長への決意表明に仕上げてみます。
代筆・文章作成代行のジパング
http://homepage2.nifty.com/ZIPANG/bunshyo_index.html
※お金を出して代筆してもらう方法です。
安全決意表明は上司から部下へ
決意表明が企業・組織において、部下から上司や社長へなされるものに対し、安全決意表明は、管理監督者から末端の従業員になされるべき決意表明です。労働安全を声高に訴えるのは誰にでもできることです。品質やコストに優先して安全を重視する姿勢を、具体的なビジョンを示して納得させるための、上司から部下への安全決意表明を是非行ってもらいたいものです。
関連記事:内定式の抱負と10月1日について
決意表明や挨拶・報告などのビジネス情報を配信しているサイト。
⇒決意表明の例 文書とスピーチ
決意表明 四文字熟語
決意表明の四文字熟語を思いつくままに列記してみると、以下のようなものが思い浮かびます。筆者としては、初志貫徹(しょしかんてつ)が何より肝心で、その他は、初志貫徹のための一念のおきどころではないかと考えます。
一意専心(いちいせんしん)・一念発起(いちねんほっき)・一刀両断(いっとうりょうだん)・初志貫徹(しょしかんてつ)・進取果敢(しんしゅかかん)・迅速果断(じんそくかだん)・即決即断(そっけつそくだん)・即断即決(そくだんそっけつ)・忠肝義胆(ちゅうかんぎたん)・報本反始(ほうほんはんし)・勇猛果敢(ゆうもうかかん)
そして、実践こそ初志貫徹の要であるので、迅速果断(じんそくかだん)かつ勇猛果敢(ゆうもうかかん)が重要。実は、何事も勇気が肝心だと考えます。
決意の一字とイメージ
決意表明にあって、その思いを一文字に託すということが良く行われます。不平不満を周囲や他人のせいにしてしまいがちな自身を戒める意味で、己を省みる『己』。今度こそ、今年こそ、自身に喝を入れて心機一転やり直す意味で『活』等々。
日本人ならではの、決意表明の形だと思います。決意の一字は、四文字熟語に比べて取り組み易く、また、一文字に、百人百様の思いを込めることが出来ます。ただ、表明をする場合は、『なぜこの一文字にじたのかの理由』を述べる必要があります。自身の決意の一字をテーマに、一分間スピーチや三分間スピーチを行うことも可能です。漢字の一文字にはイメージを膨らますパワーがあるようです。