一日一善という言葉をよく聞きます。良い事を1日に一つは、ということだと理解しています。かたや、一隅を照らすという言葉があります。まずは、自分にとって、最も身近なところから善をなしていくことが肝心なのではないかと思います。
しかし、思いつく限り、身近な善はたくさんあります。例えば家族の為に何をすることがより良いことなのか?ただ喜ぶだけなら、お金をかけて美味しいものを・・と思いますが、それが家族にとって、本当に良い事なのかというと疑問です。より価値の高い善をなす・生み出す。そのための信心ではないか。
そんな折り、聖教新聞の寸鉄のコーナーで気になる御文に出会いました。
2022年4月9日(曜日)の「寸鉄」の内容は以下のとおりです。
「人は善根をなせば必ず
さかう」御書。友に尽くす
行動の中に福徳は燦然と
「人は善根をなせば必ずさかう」の引用元御書のページ▼
- 新版御書全集:1897ページ。
- 旧版御書全集:1562ページ。
寸鉄(2022年4月9日)の引用御書名(題号)は?
🎼8時だョ!音声サロンに全員集合♬
今夜は少年少女きぼう新聞連載中のライオンキング御書。7月度の教材は『上野殿後家尼御返事』。ジャンルを問わず独自の発想で発信中。古文の音読みと解説ですよ🌈✨是非聴いてね。https://t.co/eXS1AaedRK#獅子王御書 #ライオンキング御書 #スワン美紀 #音声拝読 pic.twitter.com/PXDadXwNHy— スワン美紀_miki swan hashimoto🎤💕 (@SweetLovin_swan) July 9, 2020
上野殿に宛てられた御書は多く、様々ですが、その拝読を専門に配信している人がいたのですね・・。
引用元御書の題号は「上野殿御返事(正月三日の事)うえのどのごへんじ・しょうがつみっかのこと 」です。該当する部分の御文及び前後の流れは以下のとおりです。
花は開いて果となり、月は出でて必ずみち、灯は油をさせば光を増し、草木は雨ふればさかう。人は善根をなせば必ずさかう。(新版御書全集1897ページ 10行目から11行目より引用)
花がやがて実を結び、月には満ち欠けがあるように、これはもう、自然界のことわりとしてあたりまえのこと。必ずそうなる事実です。そしてまた、「善根」をなせば必ずさかえるという事も、これと同じ理(ことわり)であると言いきられています。
良いことをすれば必ず報われるということなのでしょうが、「世間一般の捉え方」からすれば、俄かには信じられないことも確か。それはともかく、この場合の良い事「善根」とは何をなすことなのでしょうか?この御文の認められた御書の冒頭は以下のとおりです。
「十字六十枚・清酒一筒・薯蕷五十本・柑子二十・串柿一連、送り給び候い畢わんぬ。法華経の御宝前にかざり進らせ候。春の始めの三日、種々の物、法華経の御宝前に捧げ候い畢わんぬ。(日蓮大聖人御書全集 新版1897ページより引用)」
日蓮大聖人が、上野殿から正月に、ご供養の品を賜ったことに対する御礼のお便りであることがわかります。つまり、この場合の「善根」とは、法華経の行者に対する「ご供養」ということですね。ご観念文に「法華経の肝心 南無妙法蓮華経の御本尊に南無し」とあります。その一念の行動こそ、この場合の「善根」ということになります。信心の実践を根本にした善の施しこそ最良との仰せです。
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