犯罪に良し悪しや大小は付けられませんが、筆者が忌み嫌う犯罪に「誘拐・人質」があります。この場合、人質の親や身内に「金品」を要求するわけですが、人が最も大切にする「弱点」を突いた、卑劣で非道な犯罪だと思います。
いつまでも廃れることの無さそうな犯罪になってしまっているものに【オレオレ詐欺】や【振り込め詐欺】がありますが、これもまた、人の弱点を突いた、卑劣な犯罪です。主に狙われてしまう「高齢者」という条件も「弱いものいじめ」となんら変わりません。
今般、ヤフーニュースで知った事件も同様です。81歳の無職女性に、弟を名のる男から「株取引で失敗し金が必要」という電話があり、受け子のおかっぱ頭の男に、キャッシュカードを渡してしまうという顛末でした。なぜ?渡してしまったのか?おかっぱ男とはどんな人物なのか?また、女性はなぜ?狙われたのかについて、調査してみました。是非、御覧ください。
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【埼玉県所沢市】弟だと信じた?キャッシュカード詐欺の「受け子」は「おかっぱ男」!
姉ひどい目に…最後まで弟だと思っていた人物は犯罪者、口座の現金消える 姉が会った「おかっぱ男」どこへ https://t.co/6hDtz0b1KS
— tw_newsline3 (@tw_newsline3) May 23, 2022
「おかっぱ男」というのが印象的な、キャッシュカードの詐欺事件です。おかっぱ男は「受け子」にすぎませんが、犯人側からすれば、良い働きをしてしまっています・・。
埼玉県警所沢署は21日、所沢市の無職女性(81)がキャッシュカード2枚をだまし取られたと発表した。
同署によると、20日午前11時半ごろから数回、女性方に弟を名乗る男から「株の取引で失敗した」「金が必要。キャッシュカードを貸してくれ」などと電話があった。
出展:姉ひどい目に…最後まで弟だと思っていた人物は犯罪者、口座の現金消える 姉が会った「おかっぱ男」どこへ(埼玉新聞) – Yahoo!ニュース
こういった同種の詐欺事件の大方に共通する点ですが、今回の場合であれば、「なんで?ニセの弟だってわからなかったの?」ということが挙げられます。しかし、記事で紹介された内容の中に垣間見える「気になる点」を見つめてみると、いろいろと見えてくる点があります。
被害者の「女性方」に複数回電話している犯人、という点から、電話があった当初、被害者の女性は留守で、同居者が電話に出た?もしかして、お金持ちの女性の家には「家政婦さん」がいたのかもしれませんね。すると、狙われてしかるべき身分の女性だったように思えます。
また、電話口の犯人が、金が必要な理由について「株の取引で失敗した」と言っていますが、言い訳がなんで?「株取引」だったんでしょうか。お金持ち一族?の状況が調査されていた?かのような「言い訳」ではないでしょうか。
さらには、81歳の被害者女性に対して、犯人に名を語られてしまった弟さんですが、やはり、かなり年下の弟さんと思われますよね。お姉さんにしてみれば「かわいい弟」であったかも・・。こういった状況はツボにはまっての「詐欺事件の成立」のように思われるので、もう少し深く、考察してみたいと思います。
【埼玉県所沢市】キャッシュカード詐欺でおかっぱ男の顔画像は?受け子のいた駐車場はどこかがカギ!
蛍原徹 おかっぱヘア貫く理由 https://t.co/BVWOaWBsxE pic.twitter.com/ulzPZ4emVk
— 探偵料金調べ隊 (@tanteiryoukin) November 9, 2020
「おかっぱ」であるだけで、悪い事はしそうにない感じがしますね。アメトーークMCの蛍原徹さんも、エライ迷惑してるかも?ですよね。
キャッシュカードをだまし取られるまでの経緯をまとめると。
- 被害者の【女性方】に、弟と名のる男から「数回」電話。
- 「株取引で失敗し金が必要」⇒「貸してくれ」と要望あり。
- 5時間後に自宅付近の駐車場で「おかっぱ男」にキャッシュカード2枚渡す。
- 被害者女性が高額の引き落とし額「190万円」に不審を抱く。
- 「本当の弟」に連絡をして、詐欺と発覚。
【女性方】に、「数回」の電話というのが気になりますが、被害者の高齢女性には、同居する人間が居たのでしょうか?詐欺被害に遭う高齢女性の場合、「独り暮らし」のケースが多いかと・・。電話があった当初、女性は家を留守にしていて、「家政婦さん」が電話に出たのでしょうか。お金まわりが良ければ、ありうることで、だからこそ、犯人に狙われたのかもしれませんね。
それにしても、弟と名のる男はなぜ?金が必要な理由に、「株取引で失敗」という話題を持ち出したんでしょうか?たぶん、ですが、お金回りの良さそうな「一族」が目を付けられて、お身内の事情なども「下調べされていた」のではないでしょうか。被害者女性が弟と信じてしまった理由も、本当の弟さんも「株取引」に手を出していたからではないでしょうか。
問題の「おかっぱ男」が、弟さんの「上司の息子」というのにも「策略」が感じられます。実査に、弟さんが勤務する会社も「株取引」などに関係する「やわらかい?業種」だったのかもしれませんね。しかし、本当の弟さん、81歳のお姉さんに比べて、かなり歳の離れた方のご様子。お姉さんにしてみれば、「かわいくてしょうがない」弟さんだったのかもしれませんね。
そして、最後のダメ押しは、受け子の「おかっぱ男」かと。
- 年齢:20歳前後
- 身長:約165センチ
- 髪型:おかっぱ
- 服装:長袖シャツに黒いズボン・白いスニーカー姿
純粋無垢な感じの若いおかっぱ男性であった場合、突っ込みどころも無く、簡単にキャッシュカードを渡してしまったのではないでしょうか。その「20歳前後でおかっぱの男」については、是非、拝見してみたいと思いますが、哀れといえば哀れな人物です・・。受け子が真っ先に逮捕される可能性が高いので、衆目の的になる日も近いかもしれません。
また、キャッシュカードの受渡し場所が、被害者女性の自宅の近くの駐車場だった点がひっかかります。「おかっぱ男」はその場に、車で来たのでしょうか?では、車種やナンバーは?そうであれば、一目の付かない場所であっても、早めに足がつくかもしれませんね。
自宅近くの駐車場でキャッシュカードを渡してしまった事件のあった場所はー
※ 地図の「+-」の記号は、クリックすると拡大が可能で、詳細をご覧いただけます。
それにしても、入念な手口です。一連んの手口に及ぶにあたっては、かなり詳細な、被害者女性及び周辺の事前調査あったものと思われますね。
【埼玉県所沢市】キャッシュカード詐欺の犯行の事前調査が入念だったか?
弟かどうかわからないものか…
姉ひどい目に…最後まで弟だと思っていた人物は犯罪者、口座の現金消える 姉が会った「おかっぱ男」どこへ(埼玉新聞)#Yahooニュースhttps://t.co/eCllhEJqTD
— iwishpiece (@bestgreatist) May 23, 2022
今回、81歳の高齢女性が被害にあった「振り込め詐欺」については、犯人の設定した状況がズバリ!被害者女性の痛いところにはまってしまったように感じます。さりげない中にも、入念な事前調査の上で犯行に及んだのではないか?そのように思えてなりませんが、実際はどうなんでしょう。
まず、詐欺をしようと狙う相手の「めぼし」はどうやってつけるのでしょう?やはり、黙っていても「漏れ聞こえる金回りが良さそう」な高齢者、ということかと。その上で、以下のような点について、外部からの調査を実施するかもしれません。
- ターゲットの服装
- ターゲットのお出かけ先
- ターゲットが買い物に使う金額
- ターゲットの住居と生活環境
さらに、住民票や戸籍謄本をうまく取得すれば、思わぬ発見があるかもしれません・・。
とは言え、マニュアル化して全部うまくいくとは限りませんので、「犯行経験」からの「カン」も大きな要素かと。時に、「数打てば当たる」的なこともあるかも知れません。いずれにしろ、【お金もってるよ】アピールが一番危険ですね。
オレオレ詐欺
親族、警察官、弁護士等を装い、親族が起こした事件・事故に対する示談金等を名目に
金銭等をだまし取る(脅し取る)手口です。
老若男女を問わず、日頃から、「明日は我が身」との意識を持ちたいものです。
【まとめとご案内】埼玉県所沢市でキャッシュカード詐欺
81歳の高齢無職の女性が、弟と信じて「キャッシュカード」を渡してしまった詐欺事件について、その手口や受け子のおかっぱ男のことなどについてまとめてみました。以下にご紹介しているのは、最近のニュースや事件の記事です。
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