介護職員の研修と報告書

買い物のための支援(心と体のしくみと生活支援技術)【初任者研修模擬問題】

こころとからだのしくみと生活支援技術のカリキュラムから、買い物のための支援に関する介護職員初任者研修修了試験の模擬問題と正解(解答)、及び、補足事項を記しています。

買い物のための支援に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。

  1. 利用者と一緒に買い物に出かける場合でも、必要な日用品の購入だけを目的としなければならない。
  2. 一緒に買い物に出かける場合は、できるだけ利用者が自分で商品を選べるよう支援する。
  3. 介護者は、利用者の体力を適切に把握したうえで買い物に同行する。
  4. 介護者が一人で買い物に出かける場合は、希望のものがなかった場合の対応を確認しておく。
  5. 買い物後は、品物とレシート、現金を一緒に確認する。

正解:1

「利用者と一緒に買い物に出かける場合でも、必要な日用品の購入だけを目的としなければならない」は適切でないので正解。利用者にとっては、介護者と一緒に出かける買い物は、社会との接点を持てる重要な外出の機会である。生活に潤いを与える豊かな時間となるよう配慮する。

買い物のための支援に関する模擬問題の【適切】であるものの補足

  • 「一緒に買い物に出かける場合は、できるだけ利用者が自分で商品を選べるよう支援する」は適切である。時間に制限はあるものの、利用者が自分で購入品を理解し、選択できる場合は、自己決定を尊重し、自分で商品を選んでもらうようにする。
  • 「介護者は、利用者の体力を適切に把握したうえで買い物に同行する」は適切である。店までの往復ができるか、荷物が持てるか、途中で休憩が必要か、またその場所は確保できるかなど、安全に買い物が行えるよう利用者の状態を適切に把握する。
  • 「介護者が一人で買い物に出かける場合は、希望のものがなかった場合の対応を確認しておく」は適切である。希望のものがなかった場合は、購入の要否、または代替品を購入するか、その場合の銘柄などをあらかじめ確認し、介護者の自己判断にならないようにする。
  • 「買い物後は、品物とレシート、現金を一緒に確認する」は適切である。介護者が一人で買い物に行く場合も、お金をいくら預かり、買い物にいくら使い、残金はいくらなのかを、本人に見て確認してもらうようにする。

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