仏法入門20

三証(さんしょう)(文証・理証・現証)【任用試験の教学入門】

 任用試験の「三証(文証・理証・現証)(教学入門)」について、要点を述べています。

三証(さんしょう)とは、宗教の正しさを検証する基準です。三証には、「文証(もんしょう)」・「理証(りしょう)」・「現証(げんしょう)」があり、この3つを「三証(さんしょう)」と言います。

次に、文証・理証・現証のそれぞれを説明します。

文証(もんしょう)

その宗教には、教義の拠りどころとなる経文の裏付けがあるかどうか、ということを「文証」といいます。 日蓮大聖人は、経文上の根拠のある教義を用いるべきであって、経典によらない教えを用いてはならないと戒められています。
「経文に明(あきらか)ならんを用いよ文証無からんをば捨てよとなり(聖愚問答抄上・御書482ページ)」。

理証(りしょう)

その宗教の主張するところが、道理にかなっているかどうか、ということを「理証」といいます。

仏法では道理を重んじています。
「仏法と申すは道理なり(四条金吾殿御返事・御書1,169ページ)」。

現証(げんしょう)

宗教の教義を実践した結果が具体的にどのように現れるか。ということを「現証」といいます。

日蓮大聖人が一番に重要視されたのが、「現証」です。
「日蓮仏法をこころみるに道理と証文とにはすぎず、又道理証文よりも現証にはすぎず(三三蔵祈雨事・御書1,468ページ)」。

そして、三証のうち、一つでも欠けていれば正しい宗教とはいえません。

任用試験2022(11/6)のための【過去問】ご案内。

  1. ?任用試験過去問①(2016年の問題と解答)
  2. ?任用試験過去問②(2015年の問題と解答)
  3. ?任用試験過去問③(2014年の問題と解答)