時事速報

【東京オリンピック2020】海外メディア記者のコンビニ愛の理由と原因やバブル方式 違反を調査!

【東京オリンピック2020】海外メディア記者のコンビニ愛の理由と原因

東京オリンピック2020の取材に訪れた海外メディアの記者団の方々が、日本のコンビニとその商品を絶賛してSNSにアップしています。

日本の皆さんがあたりまえに使っているコンビニの存在やそこの商品について、「旨い」「助かる」との声が、連日のようにアップされるだけでなく、報道機関もこれを取り上げ、日本中が盛り上がりの様相を呈しています。

いったい、海外記者団の方々が「コンビニ愛」に遭遇したの理由や原因は何だったのか?

しかし、オリンピック2020のプレイブック・バブル方式に、実は違反しているはずの「コンビニでの買い出し」です。

いったいこのへんはどうなっているのか?

調査・チェックしてみました。

【東京オリンピック2020】のプレイブックとバブル方式

東京オリンピック2020を安心安全に成功させるためのルールを「プレイブック」と言います。
アスリート・チーム役員公式プレイブック(2021年4月第2版)全58ページ

アスリート・チーム役員公式プレイブック

 

プレイブックによる、海外から来日する「選手団とその関係者」を「日本国内の人々と完全に隔離」しようとする施策は非常に重要なもので、【バブル方式】と呼ばれます。

泡(バブル)の膜で隔離・遮断する方式、という意味です。

海外選手団の関係者の一団が海外メディアの記者団です。

東京ビッグサイトに「国際放送センター(IBC)」・「メインプレスセンター(MPC)
」が設けられており、海外記者団は、このセンターと競技会場、そして指定された宿泊先ホテルを行き来する毎日です。

そして原則、海外記者団の行動範囲は上記以外からの逸脱は許されていない、というのがプレイブックによる規範です。

【東京オリンピック2020】海外メディア記者団の食事事情

海外記者団の食事事情は原則、宿泊先ホテルが提供するものを食べることになっています。または、ホテル敷地内の自動販売機、乃至は「ウーバーイーツ」による宅配を利用ということになります。

ところが、ホテルの食事が口に合わない記者がいる上、MPCでの食事単価は高くかつ旨いものではないと言います。加えて自動販売機の商品は売り切れが続出、とのこと。


 「仕事が終わった後にホテルで飲めればいいから」。そう話したのは米紙USAトゥデーの技術スタッフ、ジェームス・グリフィンさん。入国から2週間たっておらず、宿泊施設とMPCの行き来以外の行動が制限されていた。「ホテルの食事と(宅配の)ウーバーイーツで済ませている」と話すグリフィンさんのそばには、カフェのメニュー表。喉を潤すはずの500ミリリットル入りペットボトル飲料の値段を示す「280円」が際立って大きく見えた。

出展:<五輪記者内幕リポート>「責任者はどこだ」と不満も 東京ビッグサイトで海外メディア(毎日新聞) – Yahoo!ニュース

 

海外記者の行動時間(勤務時間)は、けして規則正しいものではありません。

それは、オリンピックに限ったことではなく、日本の記者も同じです。

ろくに食事も取れず、深夜0時以降に宿舎に戻ってから食事というケースも稀ではありません。

こういった事情から、海外記者団のバブル方式違反の行動が見られるケースが発生しています。

【東京オリンピック2020】叩かれる海外メディア記者団ルール違反


プレーブック違反といえば、こんなケースが横行している。TBS記者が、海外メディアが多数宿泊するホテルに行くと、記者たちがコンビニに買い出しに来ていた。英国の記者に聞くと、「ホテルから徒歩15分圏内であれば、外出できるというルールがある」と悪びれずに話したが、もちろん嘘で、そんな規定はプレーブックに記載されていない。

NHK記者が選手村に近い東京・築地の場外市場に取材に行くと、数人のアフリカ人選手が散策していた。どこの国から来たのか聞くと、「2時間ほど前に入国したばかり」とのこと。入国後すぐにバブルの外に出たわけで、市中の散歩を禁じたプレーブック違反だ。

出展:外国人選手や記者はルール無視のやりたい放題!? 「穴」だらけの水際対策でお先真っ暗な東京五輪(2): J-CAST 会社ウォッチ【全文表示】

 

「ホテルから徒歩15分圏内であれば、外出できるというルールがある」というのは、いったいどこから来た情報なのでしょうか?

海外の記者さんたちが勝手に作ったにしてはちょっと変です。

【東京オリンピック2020】プレイブック違反の「15分で帰って来い」はどこから?

某記者に「五輪の取材で来日している知り合いのドイツ人記者から、2週間の窮屈な隔離期間がやっと終わったと連絡があった」そうです。

ドイツ人記者が宿泊先に指定されたのは、某有名ビジネスホテルで、11平米のシングルルームという狭さとのこと。同じドイツ人のIOCのバッハ会長は5つ星の高級ホテルで730平米のスイートルームでルームサービスも充実。

以下の引用は、報告を受けた記者とデスクとの座談会です。


デスク「じゃあ、どうやってメシを食ってたんだ?」

記者「ホテル近くのコンビニやラーメン店を案内されたそうです。しかも濃厚接触の条件に引っかからないよう、15分以内で戻ってくるようにと」

デスク「熱々のラーメンの早食いチャレンジかよ。とんだおもてなしだな」

記者「しかも隔離中に緊急事態宣言が出たので、やっと解放されても飲食店はさっさと閉まるし、ビールも飲めない。酷な話です」

出展:バッハ会長は高級ホテル&ルームサービスも…海外記者らは“15分早食いおもてなし”(夕刊フジ) – Yahoo!ニュース

 

東京五輪の組織委員会では、ルールは策定したものの、これを遵守する環境の整備に手が回らず、暗黙裡に【15分外出OKルール】を流したのでしょうか?

【東京オリンピック2020】海外メディア記者団とコンビニ愛との出会い

海外選手団と関係者の最初の隔離期間が終えても、バブル方式の遵守は継続すべきです。

しかし、彼らは(特に記者団)は、バブル方式外の外出を慣行しています。

違法な行為とは言え、コンビニを唯一のオアシスとして頼りにしている、というのが実情です。

そして、コンビニとそこの商品との出会いに感激してSNSにアップ!

これを受けた日本国民も喜びを同じくして盛り上がっている状況です。

まとめ

東京オリンピックでは、海外のジャーナリスト向けの観光視察ツアーを実施しています。

但し、地元の人たちからジャーナリストを遠ざける為に「夜間の訪問」であったとのこと・・。


五輪取材の海外メディア記者が観光視察ツアーで見た東京、都民との接触は完全に遮断、博物館も公園も時間外に【外電】

2021年7月23日、賛否両論のなか開幕した東京五輪。世界から東京に取材に訪れたジャーナリストもプレイブックによって行動を厳しく管理されている。そのなかで、ジャーナリスト向けの東京ツアーに参加したAP通信の記者が、その様子をリポートして世界に発信した。その記者の言葉をまとめた。

出展:五輪取材の海外メディア記者が観光視察ツアーで見た東京、都民との接触は完全に遮断、博物館も公園も時間外に【外電】(トラベルボイス) – Yahoo!ニュース

 

先の見えない新型コロナの感染を意識しつつも、疎かに出来ない海外メディアへの対応だったのでしょうか・・。

しかし、コロナ感染の拡大は、2021年の8月に入り、完全に「第5波」に突入。

日本のコンビニ愛が世界に拡散されたことは良いとしても、オリンピック2020、そして、パラリンピックの行方はどうなっていくのでしょうか・・。