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【2022年】寅年(虎:とら年)のことわざや格言で新年の挨拶!例文作成のヒントをご紹介

2022年の干支は寅年(虎:とら年)です。新年を迎えると、会社や新年の集まりで、新年の挨拶やスピーチが求められます。新年の朝礼もまたそれらしい挨拶が必要です。

新年が虎(寅)年である以上、やはり、「虎」にちなんだネタを用意したいものです。このページでは、虎に関することわざや格言から話材を取得すべく、資料としての虎にちなんだ「ことわざ」と「格言」をご紹介しています。

ご紹介にあたり、小人物をテーマとする「虎(寅)」の「ことわざ」と、危険や災難がテーマの「ことわざ」に分類して、それぞれに、体験等を交えつつ考察・コメントを加えています。また、秀逸な短編の漫画作品に「虎に関することわざ」が複数登場するものがあり、ご紹介しています。

これらをご参考にされて、市井の「新年の挨拶の例文」に勝る話材として頂ければ幸いです。

「ことわざ」と「格言」の違いとは何でしょう?

【ことわざ】とは、人々の間に古来より「言い伝えられてきた」風刺や教訓や社会常識などの事を言います。有名なことわざに「犬も歩けば棒に当たる」や「猫に小判」などがあります。

これに対して【格言】とは、万人への戒めや教訓や人生の真実などを述べた「心に染みる」言葉の事で、古来の歴史上の人物に限らず、現代の有名人・著名人の言葉もこれにあたり、「金言」とも呼ばれます。有名な格言に「為せば成る為さねば成らぬ何事も。成らぬは人の為さぬなり」などがあります。

【ことわざ】が風刺や教訓や社会常識であるのに対して、【格言】は、自身の人生にあって、今後どう対処すべきかという課題の参考となるべき言葉ともいえるでしょう。

以降、このページでは「ことわざ」をメインに展開しています。

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小者(こもの:小人物)のありさまがテーマの「虎(寅)」のことわざをチェック!

小人物をテーマとする「虎(寅)」のことわざについて、体験等を交えて考察を加えてみました。

【張り子の虎】とは
「弱い者が去勢を張る様をあざけった言い方」です。張り子人形の虎のように、ただ頷くだけの主体性の無いありさまです。

【虎の威を借る狐】とは
【小者(人間の小さい人物)が他人の権力を頼りにかさを着て威張るありさま」を言っています。

【猫は虎の心を知らず】とは
一見、似た感じの同類?の猫と虎ですが、小人物(猫)には大人物(虎)の考えが理解出来ないという例えです。

「虎の威を借る狐」と聞いて、かつて、大企業の資材部に請求書を持参した際の事を思い出します。ただ、受け取ってくれれば良いものを、ああだこうだと説教が始まり、30分くらい叩かれた後に、やっと請求書を受け取ってくれました。いつもそうでした・・。また、某都市銀行の行員が私の勤務する会社にやって来て、当社の納品先の大企業が行員の銀行を主要銀行としていることから、うちの銀行に口座を作れと高飛車に言って来たことがありました。

世の資材部員が、また、全ての銀行員がこういった態度をとるものではないと思いますが・・。まさにその態度は「虎の威を借る狐」でありました。

【三人虎をなす】とは
3人もの人間が「町に虎が来るぞ!」と嘘をつけば、多くの人が本気になるもの・・嘘も本当に聞こえる「流言飛語」の恐ろしさを例えています。

「流言飛語」と言えば、昨今のSNSでの誹謗中傷がそうではないでしょうか。嘘や根拠のない情報も拡散すると世論にまで発展してしまう恐ろしさ。そして、誹謗中傷に加担する人物の多くは「虎の威を借る狐」で、器の小さい自分に自身の無い人間です。人を陥れて優越感に浸るのです。

【虎視眈々】とは
じっと機会(チャンス)をうかがう様子。それも、虎が獲物を狙うように。

身近なところでは、週刊誌のスクープやパパラッチの存在に「虎視眈々」を感じてしまいます。きれいごとではなく、筆者もスクープには目をやる人間ですが、SNSとの相乗効果の威力は脅威です・・。時に人の不幸が産業化されていることに悲しみを覚えます。

小人物のいけないところ。それは、悪に簡単に流されてしまうところでしょうか。また、「虎の威を借る狐」ということわざの深層には、人間の『性悪説』が根づいているようにも感じます。

危険や災難がテーマの「虎(寅)」のことわざをチェック!

危険や災難がテーマの「虎(寅)」のことわざについて、コメントや考察を加えています。

【虎穴に入らずんば虎子を得ず】とは
危険を冒さずして大きな成功はない、という事の例えです。虎の子を獲るには、危険を冒してでも虎の住む危険な穴に入らなければならない事から来ています。

【虎の尾を踏む】とは
危険を冒すことの例えです。恐ろしい虎の尾を踏みつければ噛み殺されるかもしれません。

【虎口を脱する】とは
危険な状況からやっとなんとか脱すること。恐ろしく危険な虎の口を例えています。

【千里の野に虎を放つ】とは
危険な要因を放置することの例えで、広い野原に虎を野放しにする事は災いの元や危険性を放置することになるという事。

長期間、掃除もせずゴミも放置したままの部屋。そんな部屋に住む人がけっこういらっしゃいます・・。会社の未清掃のままの倉庫や部屋の一角もまた同じ。コンセントに溜まった埃(ほこり)や劣化した電線カバーから発火して火事になるケースがあるので要注意です。何もしないということが、危険因子を放置することにもなるわけです。

【前門の虎、後門の狼】とは
災難を逃れてもまた次々と災難が襲うことの例えで、表門の虎の侵入を防いでいる時に、裏門から狼が侵入!という事態を言っています。

地球温暖化による全世界的な気候の悪化に加え、大地震の恐れを抱える昨今。そして、いつ消えるとも判らぬコロナ禍の継続。「前門の虎、後門の狼」では収まりがつかないほどの世相ではないでしょうか。

【猫にもなれば虎にもなる】とは
状況次第で大人しくも狂暴にもなる人物を猫と虎に例えています。

サイコパスと言ってしまうと語弊があるかもしれませんが、掴みどころのない、価値観が一般人とは全く違う人物が、広い世の中にはけっこういらっしゃるので要注意です。

【虎は死して皮を留め、人は死して名を残す】とは
人は名誉を重視し、死んだ後には名を残すべきという教訓。虎は死後に、珍重される皮を残します・・。

世間に名を残さずとも、関係する周囲や近親者には、死後いつまでも慕われるような生き方をしたいものです。悪事を働き、死後いつまでも凶悪犯として名を残すことは避けたいものです。

貴重がテーマの「虎(寅)」のことわざをチェック!

「貴重」がテーマであるところの「虎(寅)」に関することわざについて、コメントを付しています。

【虎の子】とは
金品などの大切な物のことで、虎が我が子を大事に守り育てることから来ています。

【虎の巻】とは
秘伝や奥義の元になる本・書物のことで、中国の兵法書の「六韜(りくとう)」に、虎韜の巻というのがあり、ここから出たことわざです。

他人の「虎の子」は良くは思えないかもしれませんが、自らの立場に立てば、世の中への執着であると共に、力強く生き続ける原動力でもあるでしょう。そのための秘訣を何かの「虎の巻」に求めることもあるのでは・・。

が4つ掲載された漫画発見!週刊少年チャンピオン「木曜日のフルット」

2021年12月23日(木曜日)発売の少年漫画雑誌「週刊少年チャンピオン」に掲載された【木曜日のフルット・寅の巻(石黒正数著)】という2ページだての漫画作品の中で、5つの「虎に関することわざ」が引用されていて秀逸でした。以下にご紹介します。

「木曜日のフルット」の「フルット」とは主役級の猫で、「トラ」とは仲間の猫の一匹です。

以下作中要約▼

トラ:今年の干支にちなんだ余興で来てた虎が脱走したってよ!(冷や汗をかき、恐れながら仲間のネコ達に報告)。

フルット:しかし名前がトラのくせに虎を怖がるなんて・・まさに、「虎の威を借る狐」ってやつだ。

トラ:なんだと!(怒りをあらわにするトラ)。

トラ:虎ごとき俺様がとっ捕まえてやるぜ(虎の居る方角へ突っ走るトラ)。

フルット:「騎虎の勢い」だ。つまり、降りるに降りられないって意味さ。

そして、虎が出現!驚くトラだが、「虎嘯風生(こしょうふうしょう)」と叫びつつ虎にとびかかる。

虎に殴られて簡単に空中に舞い上がるトラ。空中で「竜虎相搏つ」と叫ぶ。

フルット:大丈夫か・・(横たわるトラを見舞うフルット)。

トラ:全然強くなかった。デン様にくらべたら大したことないな。

フルット:「虎を描きて猫に類す」・・。

以上作中要約▲

以上、漫画という作品ですが、短いストーリーに「虎に関することわざ」が5つ登場。こういった「スピーチ」展開もユニークではないでしょうか。

以下は、作中のことわざの意味です(既出省略)。

【竜虎相搏つ(りゅうこあいうつ)】とは
「強い者同士」が激しく戦うことで、それはまた、竜と虎が戦う様の様。

【騎虎(きこ)の勢(いきお)い】とは
やりかけた物事を、途中でやめられなくなる状況のことで、虎に乗った者は途中で降りると虎に食われてしまうので降りられない事からの例え。

【虎嘯風生(こしょうふうしょう)】とは
優れた才能・技能・力を持つ人が、機会を得て奮起することを 虎が吠えて風が起きるという意味から表現しています。

【虎を描きて猫に類す】
力量のないも人が優れた人のマネをして成功せず、お粗末に終わること。絵に描いた猛虎では真実の姿が表現出来ず、猫のように力ないものになってしまうことに例えています。

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