困難は自身の信心を磨くチャンスと捉え、師の如く「師子王の心」を燃やそう!2022年10月度の拝読御書のポイントは、この一に尽きるかと存じます。
そのことを、2022年10月度の座談会御書「佐渡御書」から学んで参りましょう。
10月度座談会拝読御書
「佐渡御書」は創価学会の御書と言っても過言ではない。と共に神奈川の「師弟不二」の同志のための御金言でもあります。
神奈川の同志と深く心肝に染めてきた御金言にはーー pic.twitter.com/crWZa6gWBB— iwama kazuyoshi (@IwamaKazuyoshi) October 13, 2022
2022年10月度の座談会拝読御書は、「佐渡御書」です。この記事では、拝読範囲の研鑽や講義のために、御文の通解や仏法用語及び池田先生の指導などを参照しながら、重要なポイントをおさえるようにしてまとめています。
また、座談会拝読御書は、大百蓮華に掲載されるほかに、観点を変えた解説が「聖教新聞」にも掲載されますので、その掲載日や概要もお知らせしています。
目次
(2022年10月度)座談会御書「佐渡御書 」の背景と大意
今回拝読する座談会御書「佐渡御書」の概要について述べています。
- 日蓮大聖人が著された時期(年代):文永9年(1272年)3月20日。
- 本抄を与えられた人物:門下一同へ。
佐渡御書の背景と大意(概要)
文永9年2月には、門下一同に「開目抄」を送られ、難に動揺する門下を激励されていますが、立正安国論で予言された「自界叛逆難」が的中した報せを受け、「佐渡御書」でさらなる激励をされています。
その大意・概要は以下のとおりです。
無上の宝の生命を仏法に捧げれば必ず仏になれる。
その実践は時代によって異なる。
末法においては、日蓮のように「師子王の心」で悪と戦い抜く人が必ず仏になる。
その故は、万人成仏の正法を惜しむ心が強いから。
自界叛逆難の的中は、日蓮が「主師親の三徳」を具えた存在の証であり、日蓮を迫害する者が滅亡の報いを受けるのは経文に照らし明らか。
日蓮自身の度重なる法難は、過去世の罪業を滅する宿命転換の法理のとおり。
退転者たちの批判を一蹴し、彼らが念仏者よりも長く無間地獄に堕ちることを深く哀れむ。
佐渡御書の講義と2022年10月度座談会御書の研鑽
今回拝読する座談会御書「佐渡御書」の拝読範囲は
- 御書新版:1285ページ16行目~1286ページ3行目。
- 御書全集:957ページ7行目~10行目。
佐渡御書の本文(拝読範囲)
「畜生の心は、弱きをおどし、強きをおそる。当世の学者等は畜生のごとし。智者の弱きをあなずり、王法の邪をおそる。諛臣と申すはこれなり。強敵を伏して始めて力士をしる。
悪王の正法を破るに、邪法の僧等が方人をなして智者を失わん時は、師子王のごとくなる心をもてる者、必ず仏になるべし。例せば日蓮がごとし。これおごれるにはあらず。正法を惜しむ心の強盛なるべし(御書新版:1285ページ16行目~1286ページ3行目より引用)」
佐渡御書の通解(拝読範囲)
畜生の心は、弱い者を脅し、強い者を恐れる。今の世の僧たちは、畜生のようなものである。智者の立場が弱いことを侮り、王の邪悪な力を恐れている。こびへつらう臣下とは、このような者をいうのである。強敵を倒して、はじめて、力ある者であるとわかる。
悪王が正法を破ろうとし、邪法の僧らがその味方をして、智者をなきものにしようとする時は、師子王の心を持つ者が必ず仏になるのである。例を挙げれば、日蓮である。
これはおごりによるものではない。正法を惜しむ心が強盛だからである。
佐渡御書の重要な御文と語句(拝読範囲)
佐渡御書の今回の拝読範囲(御書新版:1285ページ16行目~1286ページ3行目)での、重要な語句は以下のとおりです。
畜生(ちくしょう):飼い養われている生き物の意で、動物を総称した語。人間の行動としては、理性を失って倫理・道徳をわきまえず、本能的欲望のままに動いていく状態をいう。
智者(ちしゃ):物事の道理をわきまえた、智慧のある人。
王法(おうほう):王の施す法令や政治・社会制度、または国家そのものをさす。主に仏法との対概念として用いられる。
諛臣(ゆしん):こびへつらう家臣・臣下のこと。
方人(かとうど):味方、仲間のこと。
佐渡御書の講義のポイントと解説
御文にある「師子王のごとくなる心」とは、百獣の王の獅子のように、何ものをも恐れず、どんな状況にも、常に全力で挑んでいく【勇気の心】である。
そのように拝していくことが肝心です。
「例せば日蓮がごとし」と仰せのように、大聖人ご自身が、流罪・死罪の大難を師子王の心で乗り越え、範を示されています。
そもそも、創価学会の歴史自体が、相次ぐ難を乗り越え、世界192カ国地域に弘教の証を示しています。
困難こそ、自身の信心を磨くチャンスと捉えて、師の如く、「師子王の心」を燃やして参りましょう。
(2022年10月度)座談会拝読御書講義の聖教新聞掲載日
2022年10月度の座談会拝読御書の講義については、10月・2日付け】の聖教新聞にも解説などが掲載されています。
聖教新聞の講義では、以下の項目が示されて述べています。
- [池田先生の指針から]師子王の心で一人立つ
- [キーワード①]何があっても前へ(創価の誇り胸に人間革命の前進を!)
- [キーワード②]勇気を奮い起こす(創価の誇り胸に人間革命の前進を!)
[池田先生の指針から]
「難こそチャンス」。ここに仏法の真髄がある。境涯を開けるか、大福運を積めるか、本物の広布の指導者と立てるかどうか――魔が競い起こる時こそ、その重大な境目なのである。
出展:聖教新聞:仏法の教え
「難来るをもって安楽と意得べきなり(御義口伝1045ページ)」の御文を思い出しました。
「佐渡御書」での池田先生の指導及び所感・感想・決意
『師子王の心』とは最高の勇気です。そして、勇気を奮い起こした生命に現れる本源的生命力です。
この力こそ勝利の源泉です。勝ちきっていくには、「師子王の心」を満々と現す以外にない。
強敵にも、大難にも、恐れずに、また退かずに、勇気の信心を奮い起こして立ち向かっていくのです。
池田先生は、佐渡御書の「師子王のごとくなる心」について、このように指導されています。
まずは、お題目。最高の祈りから勇気の行動を起こして参りましょう。
【関連記事】2022年10月度の座談会御書「佐渡御書」講義
大百蓮華掲載の2022年10月度の座談会御書「佐渡御書」の講義について、池田先生の御指導をふまえつつまとめてみました。
以下にご紹介しているのは、過去の座談会拝読御書のまとめ記事です。
- 創価学会【9月度座談会御書講義】経王殿御返事(2022年の聖教新聞も参照)
- 四条金吾殿御返事(世雄御書)の7月度座談会御書講義(2022年)と池田先生の指導
- 【四条金吾殿御返事(法華経兵法の事)講義】6月度座談会御書(2022年)池田先生の指導
- 【開目抄 講義】5月度座談会御書(2022年)と池田先生の指導
- 【4月度座談会御書】四菩薩造立抄(2022年)講義のポイント|日蓮がごとくにし候え
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- 聖人御難事(8月度座談会御書講義)各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なかれ