座談会御書

創価学会(6月度座談会御書講義)四条金吾殿御返事(2013年)なにの兵法よりも法華経の兵法を

平成25年6月度座談会御書として拝読する、四条金吾殿御返事(法華経兵法事[ほけきょうへいほうのこと])の拝読範囲では、法華経の兵法による、絶対勝利の信心について学んで参ります。

法華経の真髄である日蓮大聖人の仏法を持つが故に、敵対勢力(極楽寺良観)を信奉する主君から疎まれた四条金吾ですが、大聖人の指導どおりに誠実を貫き信頼を回復。3倍の所領を賜るという勝利の実証を示しました。するとこれを妬んだ同僚から命を狙われるという難に遭遇します。この難も脱することができ、その報告を大聖人にされた御返事が、今回学ぶ四条金吾殿御返事(法華経兵法事)です。

四条金吾殿御返事の本文

なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし、「諸余怨敵・皆悉摧滅」の金言むなしかるべからず、兵法剣形の大事も此の妙法より出でたり、ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず候(御書全集1192頁15行目~1193頁2行目より引用)

四条金吾殿御返事の通解

どのような兵法よりも、法華経の兵法を用いなさい。法華経薬王品第二十三の「その他の敵は、皆ことごとく打ち破る」という金言は、決して空言であるはずはないのである。兵法や剣術の真髄も、この妙法から出たものである。深く信心を起こしなさい。臆病であっては、何事も叶わないのである。

法華経の兵法とは何か

法華経の兵法とはどういうことか。それは、大確信の祈りを原動力に、仏の大生命力を涌現させ、前進する勇気・勝ち行く智慧・友を励ます慈悲を溢れさせ、あらゆる障魔を打ち破って人生の勝利を開いていけることです。全ては大確信の祈りから出発し、心に巣くう臆病に打ち勝つこと。それが、絶対勝利の信心に立つということです。

師と共に絶対勝利の信心で

2013年5月24日に聖教新聞に掲載された「我らの勝利の大道」で、池田先生は、『恩師から相伝した「絶対勝利の信心」を、全学会に漲(みなぎ)らせていったのだ。』と仰せです。また、文京支部の勝利の要諦として、『「祈り」を根本とする団結』、『一人ひとりが主体者の自覚で立ち上がること』、『人材育成』の大きく三つに触れられています。

人材育成については『広布のために労苦を惜しまず戦う同志である。どんなに讃えても讃えきれない。私は一人ひとりを知り、心から讃え、励まし、感謝していけるリーダーであろうと深く決意した。』等とご境涯を披瀝されています。

また、。一人ひとりが主体者の自覚で立ち上がる、ということについて、『誰かではない、自分が主役、自分が前進』と言われています。自分が主役で自分が前進するから自分が大勝利できるのです。

師匠の心を我が心に、法華経の兵法による「絶対勝利の信心」を確立して、わが使命の地域で、勇猛果敢に前進してして参りましょう。