平成25年(2013年)12月の座談会御書は乙御前御消息(おとごぜんごしょうそく)です。別名を「身軽法重抄(しんきょうほうじゅうしょう)」といいます。
過日、座談会企画の協議会を行いましたが、年末の座談会はやることが多くなる傾向にあるようです。座談会御書の時間もあまり取れないようなので、以下のようにまとめてみました。
乙御前御消息(身軽法重抄)本文
『いよいよ強盛の御志あるべし、冰は水より出でたれども水よりもすさまじ、青き事は藍より出でたれども・かさぬれば藍よりも色まさる、同じ法華経にては・をはすれども志をかさぬれば・他人よりも色まさり利生もあるべきなり(御書全集1,221ページ4行目~6行目)』
乙御前御消息(身軽法重抄)通解
『いよいよ強盛な信心を起こしていきなさい・氷は水からできるが、水よりも冷たい。青い色は、藍という草から生まれるが、重ねて染めれば、藍よりも色が鮮やかになる。同じ法華経ではあっても、信心を重ねれていくならば、他人よりも生命の輝きが増し、利益もあらわれてくるのである。(2013年12月度大百蓮華52ページから引用)』
乙御前御消息(身軽法重抄)を与えられた人は
建治元年(1275年)8月に「乙御前」という娘の母へ与えられました。
乙御前の母の信心
日蓮大聖人の佐渡流罪で多くの門下が退転する中でも揺るがぬ信心で佐渡の地まで大聖人を訪ねています。身延へも足を運んでおり、その求道心を讃え大聖人から『日妙聖人』の称号を賜っています。
「戦う心」で、今日も前進!
このような信心のある人に対しても、日蓮大聖人は、今一重強情な信心をと励まされています。常に、いよいよ!その奮い立つ信心にこそ、無量の福徳が具わるのです。
池田名誉会長は次のように指導されています。
「信心強盛な模範の門下にも、大聖人は『いよいよ』と仰せです。言い換えれば、『いよいよ』の姿勢こそ、信心の極意であり、根幹の要諦となるということです」
現状に甘んじることのない、『いよいよ』と奮い立つ強盛な信心こそ、逆境をも跳ね返すバネとなります。
強く信心を奮い起こして、【広宣流布の活動に励み続けていくこと】。そのための祈りこそ大切です。広布の行動にためのいよいよの信心と祈りということです。
言うまでも無く、広宣流布の活動の根幹は「折伏」であり折伏精神です。常に強い信心を奮い起こして祈っていかなければ折伏はできませんし、難事といわれる折伏を継続することは困難です。
さあ、世界広布新時代開幕の年がスタートしています。常にいよいよの心で全てに勝利して参りましょう。