乙御前御消息を2014年9月度の座談会御書として拝読しました。今月9月は御書講義があり、日妙聖人御書を拝読しましたが乙御前御消息もまた、乙御前の母、すなわち日妙聖人に送られた御書となっています。以下に我がブロック座談会で学んだ内容を掲載致しました。
今回拝読の御書は1275年(建治元年)8月に身延で記され乙御前の母に宛てて送られた。今月の御書講義の拝読御書ともなった日妙聖人こそ御前の母。乙御前の母は夫と離別して幼子を抱える身でありながら佐渡流罪中の大聖人を訪ねる程の信心の持ち主で日妙聖人という最高の名を大聖人から頂いた人。
目次
乙御前御消息の本文(御書全集1221頁4~6行目より引用)
『いよいよ強盛の御志あるべし、冰は水より出でたれども水よりもすさまじ、青き事は藍より出でたれども・かさぬれば藍よりも色まさる、同じ法華経にては・をはすれども志をかさぬれば・他人よりも色まさり利生もあるべきなり』
いよいよ強盛の御志あるべしの部分解説
稀に見る信心の御前の母に対してさえ、いよいよと奮い立つ強盛な信心が大切であると仰せ。この常に向上して前進する信心があってこそ、根本的な「宿命転換」がなされると仰せ。それは幸福を不幸へ苦悩を歓喜へ宿命を使命に転換しゆくこと。
冰は水より出でたれども水よりもすさまじ、青き事は藍より出でたれども・かさぬれば藍よりも色まさる、同じ法華経にては・をはすれども志をかさぬれば・他人よりも色まさり利生もあるべきなりの部分解説
水からできた氷、藍という植物からとれた染料の重ね染めで藍よりも鮮やかな青に染まる例を通じ、同じ御本尊への祈りであっても、より強い弛みない祈りと行動次第でいくらでも大きな功徳が厳然と現れると仰せ。このことを池田先生は前進が即安穏である、戦い続ける姿がそのまま勝利でと言われています。(大百蓮華9月号87頁中断後半の先生指導拝読)。
では「強盛な御志」にたって勇気ある信心を貫いていくにはどうしたら良いか。別紙、池田先生のご指導を拝読して実践の糧としていきたいと思います。
人間革命を大願をもって成し遂げる
偉大な「人間革命」を成し遂げる要件は、何か。それは、第一に「師弟」の原点に立つことだ。「師匠は大地の如し」だ。小さな種が、天にも届く大樹へと革命的に成長する。それは、原点の大地にしっかりと根ざすからこそだ。第二に、勇気に燃えて「大願」を起こすことである。蓮祖は「願くは我が弟子等・大願ををこせ」と仰せだ。どんなに現実が厳しくとも、負けじ魂を燃やして、大きく祈るのだ。広宣流布の「大願」に立つのだ。その勇気が、小さな自分の殻を必ず破る。そして第三に、たゆみなき執念の「前進」だ。御文には「いよいよ強盛に大信力をいだし給へ」とある。いよいよ「師子王の心」を取り出して、惰性と戦い、諦めと戦い、三障四魔を一つ一つ打ち破っていくのだ。(随筆「我らの勝利の大道」第1回「私の創立80周年 共々に偉大な『人間革命』の一年を!」|聖教新聞2010年1月1日付より引用)
所願満足の人生を勇気ある信心で
自分に負けて、決意がうすれていく場合もある。思いどおりにいかず、あせる場合もある。けれども、ともかく唱題し続けていく。願いが叶おうが、すぐには叶うまいが、疑うことなく、題目を唱えぬいていく。そうやって信心を持続した人は、最後には必ず、自分自身にとって”これがいちばん良かったのだ”という、価値ある「最高の道」「最高の峰」に到達できる。すべてが喜びであり、使命であると言いきれる、「所願満足の人生」を築くことができる。それが妙法であり、信仰の力です。(池田大作全集第81巻74ページ「自分自身が妙法の当体、幸福の当体」より引用)
池田先生のご指導を「実践」し、「自分自身が勝利する」創立80周年の11・18を荘厳して参りましょう。