平成28年(2016年)12月度の座談会御書となる「檀越某御返事(だんおつぼうごへんじ)」について、少年少女部員向けの講義内容をご紹介します。
以下、御文と通解の後に、成年向けの講義の要旨を示し、次に、少年少女部員向けの講義内容を記します。
今回の拝読御書
『御みやづかいを法華経とをぼしめせ、「一切世間の治生産業は皆実相と相違背せず」とは此れなり(御書:1295ページ7行目から8行目)』
通解
宮仕えを法華経の修行とおもいなさい。経に「一切世間の治生の産業は皆、実相と相違背しない」と説かれているのはこのことである。
檀越某御返事 12月度座談会御書 講義の要旨
成年向けの御書講義の要旨です。
拝読御文では、いかなる苦境にあろうとも、直面する仕事に智慧と力を尽くしていくことが法華経の修行となる。このことを、一切一般世間の営みと妙法は相反しないとの御文をもって説明されています。
この御文について池田先生は、「信心即生活であり、信心即仕事である。また、信心即人格である。そう心を定め、真剣勝負で仕事に取り組むなかに信頼が生まれ、広宣流布の広がりもある」また、「むしろ、仕事を最大に充実させていく原動力が、信心であり学会活動なのです」と指導されています。
智慧と力を尽くし苦難に挑戦し続けるのが真の仏法者の生き方であり、唱題根本に信心を奮い起こし「今いる場所」で断じて勝利して参りましょう。
成年向け講義の詳細はこちら⇒檀越某御返事 座談会御書の講義(2016年12月度)
少年少女部員向け檀越某御返事の御書講義
少年少女部員向けのライオンキング御書(師子王御書)での、「12月度 檀越某御返事」の御書講義を紹介します。
信心の修行は特別なことではなく、毎日の生活の中に信心がある。そして、師子王の心を鍛えるためには、朝晩の勤行・お題目という勝利のリズムを刻むことが肝心であると、具体的な実践方法にまで言及していて、実にわかりやすく納得できる内容となっています。
今いる場所が舞台
御文の中の「御みやづかい」とは、武士が主君に仕えること。今でいうと「仕事」や「やるべきこと」という意味。
日蓮大聖人は「あなたの仕事を『信心の修行』だと思って、一生けんめい取り組みなさい」と教えられている。
「信心の修行」というと、「何か大変そう」なイメージがあるかもしれないが、それは特別なことではない。
たとえば、少年・少女部員の立場で言えば、勤行したり、座談会や合唱団の練習に参加したり、勉強やスポーツに挑戦したり、家の手伝いをしたり、友だちと仲良くしたり等々、実は毎日の生活の中に信心がある。
故に、どんなことでも良いので、毎日の生活の中でチャレンジする目標を立ててみることが大切。例えば、早起きする、親孝行をする、本を読む、まわりの人に感謝する、等々。
自分の身近な目の前のことに挑戦していく中で、何があっても負けない「師子王の心」をきたえることができる。今いる場所が、私たちの成長のための最高の舞台である。
勝利のリズム
この挑戦の舞台で、自分が持っている最高の力を引き出す秘訣がお題目。
朝の勤行で「きようもがんばろう!」と決意して、新しい1日をスタートする。そして、夜の勤行で、「きようもありがとうございました。あしたもがんばります!」と1日をしめくくる。この朝晩のリズムが、絶対勝利の力。
たとえ、思うようにいかない日があっても、お題目をあげて、一歩一歩進んでいけば、どんな悩みも乗り越え、目標も勝ち取っていける。大事なことは、ねばり強く祈り続けていくこと。
池田先生は「どんな小さなことでも、人が見ていても見ていなくても、自分の目標にチャレンジする人が、偉い人です」と語られている。
さあ、1年の終わりをかざる12月。自分らしく、目の前のことに、くいなく挑戦していこう!そして、2017年「世界広布新時代 青年拡大の年」へ、勢いよく出発だ!